心構え


業務支援に参加したいと考えている"あなた"へ

被災地への透析業務支援活動に参加する際は、いろいろな準備が必要となります。
無計画に被災地へ向かっても、欠航、運休、通行止め等で現地入りできなかったり、 支援業務では、自分の思い通りの業務が出来ない場合も多々あります。
各自最新の情報を入手し、綿密な計画を立てて現地に向かいましょう。

◎支援透析に参加する場合は、次のような点にご留意ください。

1 食事・宿泊場所について
 初動班を除き、昼食・宿泊場所は確保されていることが多いです。
 初動班は、状況により食事・寝袋等を準備してください。
 宿泊費・交通費は、透析医会より後日、支弁されます。
 領収書(レシート)を取っておいて、帰宅後、請求してください。

2 携行品・持参品について
 災害の種類、電気・ガス・水道・交通網などライフラインの復旧状況、季節によって準備品
 が異なりますが、基本的には次のようなものが必要となります。
  ・白衣、靴など普段使用している服装
  ・日数分の着替えや必要な食糧(大きな荷物にならないように)

3 交通手段について
 被災地までの往復の交通手段は、各自で確保します。
 災害による欠航、運休、通行止め等で現地入りできない場合も想定されます。
 また、レンタカーは、被災者の自家用車の流失や故障、救援車両としての利用の増加で、車両不足が生じます。ガソリンなどの燃料も品薄で、入手しにくくなります。

4 安全の確保について
 活動への参加や活動期間の業務調整を済ませ、家族等に必ず伝えて出発してください。
 また、万が一の事故・ケガに備えて、JHAT本部が天災担保特約付き国内旅行傷害保険に加入させていただきます。

5 主な活動内容について
 施設の状況によって活動内容が異なる場合もありますが、主な活動は次のとおりです。
 (1)穿刺の補助
 (2)機械室への物品の補充
 (3)シーツ交換などの雑務
 (4)プライミング
  * 穿刺等は基本的に出来ません。雑務が中心となります。
  *活動時間は、主に日勤帯ですが、被災施設の状況により変わることもあります

6 活動中の心がまえ
 (1)被災地での活動は、支援施設長の指示に従って行動してください。
 (2)現場に到着したら、身分証などを提示しながらの自己紹介をおすすめします。
 (3)被災地では、通常業務は出来ません。プライミングや穿刺介助が中心となりますが、雑務など施設の役に立つことを積極的に引き受けましょう。
 (4)支援に行っても業務がない場合もあります。業務がないからといって怒らないでください。状況が好転することがあるからで、喜ばしいことでもあります。
 (5)次の支援者のために、業務・生活の引き継ぎノートを作成しましょう。そうすれば、支援施設の方への質問等の負担が軽減できます。
 (6)活動中に知り得た個人情報は、他の方に漏れることがないよう注意して下さい。
 (7)依頼者からの謝礼は受け取らないでください。お茶程度であれば気持ちよくいただきましょう。

7 問合せのマナーについて
 被災施設に安易に電話や電子メールで問い合わせることは、できる限り控えてください。
 忙しい業務を妨げることも考えられます。本部の方にお聞きください。